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Thanks,100Access!(2007.4.20)
サンプル・イノシシイラストその後談
はじめに
Sattelite-M
様より 2007年2月にリクエストに答える形で発表された
TOPページのイラストから連想したものを
台本のような形でお届けするものです。
このリクエストに関った者の一人として、
私なりに考え一つの形にしてみました。
二人の甘い雰囲気が伝わっていればいいのですが、
楽しんでいただければ何よりです(^^)
イノシシが恋する(爆)アスカJr.を追い掛けている姿を
セイントテールが後ろ向きで笑いを堪えています。
はてさて、どうなることやら……。
アスカJr.(以下、アスカ)「羽丘ぁ〜!その辺にいるんだろ!ぼ〜っと見てないで助けろぉ!」
セイントテール(以下、テール)「……なぁにっ!アレ?」
アスカ「オ〜イっ!」
テール「冗談じゃないわ!しばらくそのままにしとこっ!」
アスカ「早くぅ〜!」
テール「何だか可哀想になってきちゃった。そろそろはじめよっ」
テール「ワン・ツー・スリー!」
……マジック失敗!
テール「あちゃぁ〜……」
テール、右手で頭を抱える
アスカ「あわわ、でっかくなってる。しかも早く追い掛けてき……うわぁ〜〜!!!」
いのしし、アスカが逃げ切れず受け身をとると突進したまま去っていった……。
アスカ「あれっ?」
アスカ、暫し呆然とする
アスカ「……イリュージョン?」
テール、ひょっこりと姿を見せる
テール「エヘヘvバレちゃった」
テール、舌を出しながらアスカの側でしゃがみこむ
アスカ、あぐらをかき、イライラした姿勢をとる
アスカ「(コツン)大人をからかうんじゃない」
テール「ごっめ〜ん!……でも、言葉遣い気を付けてよっ!マジック失敗しちゃったじゃないv」
アスカ「ああ……ごめんな。それはいいけどずいぶん嬉しそうだな」
テール「フフフv気のせい気のせい」
アスカ「お前なぁ……ん?もしかして、この前の待ち合わせに遅れたの、まだ根に持ってたのか?」
テール「……しっかりしてよっ!あれからいっつもそうなんだから!」
アスカ「マジック使ってまでやることかぁ?」
テール「そうしないと驚かないじゃない!」
アスカ「わ〜かった!俺の負け。今度お前に付き合うよ」
テール「えっ!ホント?それじゃそれじゃねぇ……」
テール、人差し指を立てる
テール「この間観た映画っ!」
アスカ「え〜またかよ……」
テール「だって、寝てたじゃない……!いいとこだったのに、ムード台無しにしちゃってさ……」
アスカ「中身わかってんじゃんか。最初の10分で飽きちまったよ俺」
テール「いい話は何度観てもいいのっ!来週の日曜日♪いい?」
アスカ「う〜ん。それよりも、どこかほかのところへ行こうぜ。砂浜とかさ」
テール「えっ?真冬なのに?……あっ」
アスカ「?」
テール「もしかして、二人っきりになりたいの?v」
アスカ「……あぁ」
テール、上目使いをする
テール「……えっちなこと考えてる?」
アスカ、顔全体を真紅に染める
アスカ「そっ、そんなんじゃ……」
テール「そっか〜。いいこと聞いちゃったvそれじゃ、今からでも行く?」
アスカ、ふと空を見上げる。……昼下がりの誰もいない公園。
アスカ「……時間も時間だし、ちょっとだけな」
テール「うんv」
テール、膝を戻しながらあぐらをかいていたアスカが立ち上がるのを手伝う
テール、アスカが立つと左腕を抱きながら二人で歩き始める
アスカ、数歩で足を止める
アスカ「あっ……」
テール「どうしたの?」
アスカ、テールの姿を見る
アスカ「服……替えたほうがいいよな」
テール「そうだよね。これじゃ目立ちすぎるもんね。待ってて、その辺で着替えてくる……」
アスカ、背中を向けたテールの腕を掴む
アスカ「ちょっとだけ、そのままでいてくれないか……」
テール「えっ?」
テール、目尻を下げる
テール「アスカ……」
テール、不安そうに眉を下げる
テール「……あたしとセイント・テール、どっちが好きなの?」
アスカ、テールを抱きとめると顔をテールの右肩へ埋める
アスカ「同じだ……。セイント・テールが、芽美だから嬉しいんだ……」
テール「ふふっ、初めて名前で呼んでくれたねv……うれしい」
テール、涙を粒で流しきゅっと抱きしめ返す。
アスカ、テールの頬を両手でさすり、じっと瞳を見つめる。
アスカ「この間は……ごめん」
テール「……うん」
アスカ「また泣かせてしまったな……ごめんな」
テール「ううん……」
アスカ、テールの潤んだ涙を指で拭うと目を閉じ、顔をゆっくりとテールへよせる
テール、それに応え唇を重ね合わせる……
Fin
後書き
比較的短時間で仕上がる、台本スタイルにしてみましたw
舞台は聖華市内にあると思われる公園。
怪盗セイント・テールの番外編にあるクリスマスデートから暫くあとの話。
今回のテーマは、恋人同士として付き合い始め互いの性格を知らないことから発した
感情のぶつかり合いから来るわだかまりが振り解かれ
呼び名が変わった瞬間を描く……といったところでしょうか。
元々ケンカ仲間のような間柄のため、恋人同士としての
甘い雰囲気へと持っていくのに手間がかかりましたね。
……素朴な疑問。アスカJr.って受け身出来るのかな?
(補足)
今回のエピソードを書かせていただいているときに思い浮かんだのが二人の番外編。
改めて読み返させていただき、疑問に感じ考えた点を作品を通じ、原稿へとぶつけさせていただきましたm(_ _)m
大恋愛の末、両想いとなり恋人同士として共に歩み始めた二人。
この話を通じ、そんな彼に対する私なりの要望を描いたといった感じです(^^)
芽美ちゃんが心底からアスカくんに夢中になるためには?と思索した結果、出てきた話だったりします(^^)
芽美のもつ潜在意識を十二分に引き出すため、
アスカJr.のもつイノシシ的な性格はちと抑え
話の締めの段階で見せる、彼の中に潜在する芽美に対する
優しさの部分を引き出すことにしました。
クラスメートの一人として接するのと、相思相愛の関係にある相手として接するのとではまた異なると思うんです。
(ちなみに、芽美が話の後半で『アスカ……』と言っていますが、
本編にて彼女の彼への呼び方である『アスカJr.』が
感極まり言葉に詰まったわけではなく
『アスカ(彼と親しいクラスメートが呼ぶ呼び方)』と呼び始めた最初の瞬間なのです(^^)
話の中でアスカJr.が男の子から最愛のパートナーを抱える男性へと成長していく姿を描きたいなと(^^)
イノシシのエピソードを書かせていただいている途中で番外編を思い起こし読み返させていただいたとき、
最後のシーンへと繋ぐためのエピソードとしては、まだ物足りない話とも受け取れたので、
私なりに補完させていただいた次第ですm(_ _)m
……翌々考えてみると、ファーストキスはしたけれど、この話だけでは、お互いに「心に決めた相手」とまでには至りにくい、といった解釈が出てきたんです。
番外編そのものは、二人はこれからもこんな関係で続いていきますよ、という
我々読者の想像を膨らませていただける内容で有難いと思っていますm(_ _)m
ただ考えようによっては、「表面的には両想いで愛し合っているように見え」ても、
お互いに理解を深めることなく平行線を辿ったまま挙式を迎えてしまうかも知れないのは
何だか寂しいなとも思えたので、少しでも二人の心の距離を縮めたい、といった思いも込められています(^^)
自分が追い掛けていただけのものから愛しき者を守る男の立場への変遷。
……いがみ牽制しあってるだけではあかん。
芽美ちゃんの心を途中で引き離してはあかんよ、
といった私なりの彼へのメッセージから中盤以降のエピソードが自然と生まれた気がしています(^^)
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